ソフトバンク・柳田 驚異のパワー「初めての経験」バット折りながらサヨナラ弾!

延長10回、サヨナラ本塁打を放ち工藤監督(81)とタッチを交わすソフトバンク・柳田
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 「日本シリーズ・第5戦、ソフトバンク5-4広島」(1日、ヤフオクドーム)

 ソフトバンクがサヨナラ勝ち。接戦を制し、2年連続の日本一に王手をかけた。チームはヤフオクドームでの日本シリーズ連勝を12に伸ばした。

 十回に劇的なドラマが待っていた。先頭は4番・柳田。1ボールから、広島・守護神の中崎の変化球を狙い澄まして右翼席へ、今シリーズ初本塁打。バットを折ってもスタンドに運ぶ、強烈な“ギータ弾”で広島を沈めた。

 第一声は「疲れてます」と正直な心境を漏らした柳田。「(登場曲で)ももクロの怪盗少女が流れたので、めちゃくちゃテンションが上がっていた。(サヨナラ弾は)まったく頭になかった」という。だが、驚異のパワーを発揮。フルスイングでバットは折れたが打球はスタンドへ。「うわ、折れたと思ったんですけど、テラスに入っていたのでビックリしました」と振り返り、「バットが折れたので、新しいバットを補充します」と、豪快に笑い飛ばした。

 劣勢をはね返した。1点を追う七回、明石が難敵フランスアから値千金の同点ソロ。今シーズン1本塁打の伏兵が、流れを引き寄せた。

 工藤監督の執念采配も実った。先発の千賀を五回、2死一塁で交代。丸に対して左腕モイネロを投入したが、逆転2ランを被弾。ここでの継投は裏目となったが、積極的にタクトを振り続け、八回2死から守護神・森を投入。右腕は期待に応え、八、九回を無失点でしのぎ、サヨナラ勝利に結びつけた。

 堅守も光った。一回は左翼手・中村晃が丸の浅い飛球をスライディングキャッチ。二回は右翼手・上林がレーザービームで、2点目の生還を阻止した。

 広島は七回から登板したフランスアが九回も続投。九回のピンチは中崎がしのいだが、十回に痛恨被弾。3連敗で後がなくなった。

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