甲斐キャノン、6連続盗塁阻止 シリーズ記録にも並ぶ 田中、安部の二盗阻止
「日本シリーズ・第6戦、広島-ソフトバンク」(3日、マツダスタジアム)
ソフトバンク・甲斐拓也捕手が、日本シリーズ新記録となる6連続盗塁刺をマークした。記録更新とともに、1952年の巨人・広田に並ぶシリーズ6度の阻止記録にも並んだ。
初回、田中の二盗を阻止した甲斐は、続く二回にも“甲斐キャノン”を発動。2死一、三塁で一走の安部がスタートを切ると、正確なコントロールで二塁送球。遊撃・西田がキャッチし、足から滑り込んできた安部の足元にグラブを置いて余裕のアウトとなった。
チャンスを広げたい広島に対して、それを阻止した甲斐の強肩には、両チームのファンのため息と歓声が交錯した。
甲斐はシーズンで12球団トップの盗塁阻止率・447。強肩ぶりに“甲斐キャノン”と呼ばれるほどの存在となった。この大舞台でもその武器を存分に発揮し、今シリーズでは初戦から広島の6度の盗塁企図を全て阻止。
第4戦までの4連続盗塁刺は52年の広田(巨人)、58年の藤尾(巨人)に次いで60年ぶり3人目のタイ記録だった。
1日の第5戦では広島は足で仕掛けてくることはなく、新記録はお預けとなっていた。
ソフトバンクは2番手捕手の高谷もきっちり1度を刺し、けん制に誘い出してのアウトも1度。広島の機動力を完全に封じ込んでいる。