ロッテのチェンが“大王封じ”誓う 台湾ラミゴの王柏融と対戦へ
ロッテの左腕チェン(陳冠宇)投手(28)が4日、“王封じ”を約束した。
井口ロッテは8日に台湾入りし、翌9日からラミゴとの国際親善試合3試合に臨む。台湾出身のチェンも、もちろん参加メンバーの1人だ。
見どころの1つは台湾球界の『大王』こと、王柏融外野手(25)とロッテ投手陣の対決だ。王柏融は昨年まで2年連続で打率4割をマーク、昨年は三冠王に輝いた。今季も118試合で17本塁打、84打点、打率3割5分1厘だった。
本人は日本球界入りを熱望。ラミゴは台湾球界初のポスティングシステムでの海外移籍を容認。台湾シリーズ終了後、獲得戦の本格化は必至だ。
チェンにとって“大王”は高校の3年後輩。それだけに、「左対左で出番は必ずある。本気で勝負をして抑えたい」と意気込んだ。
一方でチェンは「(ロッテに)来るかどうか分からないが、(日本で)活躍できる選手だと思う」と実力に太鼓判を押した。
今季、チェンは24試合に登板して0勝1敗に終わった。昨季は3勝を挙げて飛躍が期待されていただけに、「悔しいには悔しい」と話し、「でも真っすぐは良かった。自信を持った」と振り返った。
現在、秋季練習では新球ツーシームの習得に取り組んでいる。「下半身をしっかりと使う必要がある。ツーシームでゴロを打たせて、真っすぐで勝負」と来季をにらむ。まずは手始めに、“大王封じ”でスタートを切る。