元巨人・真木氏、頭部死球を当てたイチローから言われた言葉に感謝
近鉄と巨人でプレーした真木将樹氏が、4日放送の「消えた天才」に出演。現役時代、頭部死球を当てたイチローから言われた言葉を明かした。
97年、法大から近鉄にドラフト1位で入団。左腕から伸びのある直球を臆することなく内角に投げ込み、1年目は夏場までに6勝を挙げた。だが、8月30日のオリックス戦。剛速球がイチローの頭部を直撃。そのまま、担架で運び出される事態となった。
超スーパースターの選手生命を脅かす可能性もあるほどの一球。真木氏は頭がパニックになり「大変なことをしてしまった」と思ったという。
翌日、試合前の練習中にイチローに謝罪。すると、イチローは「全然大丈夫。気にしないで」と笑顔を浮かべただけでなく、「それより、すごいインコース攻め。次もガンガン攻めてきて。がんばって」と激励の言葉をかけてくれたという。
ルーキー左腕を思いやったイチローの言葉。真木氏は「気持ちはホッとした。イチローさんには助けられた」と、現役を退いた今でも感謝の気持ちを抱いているという。
ただ、その試合を境に、真木氏は内角攻めができなくなり、イップスの症状に。イチローに死球を当てたことで批判も浴び、「本当にやばいことをした」と追い込まれてしまったという。結局、成績は伸び悩み、プロ通算11勝。移籍した巨人で02年に戦力外通告を受けた。
引退後は野球のユニホームの泥汚れを落とす洗剤を開発。年商1億円の社長として、第2の人生を送っていることも明かした。