巨人・原監督、来季は岡本を「4番・三塁」“花形”の系譜継がせる
巨人・原辰徳監督(60)が5日、岡本和真内野手(22)を来季は「4番・三塁」を基本線に起用する考えを示した。今季は一塁での出場が主だったが「サードを中心に、という方が正しいと思いますね」と明言。長嶋茂雄終身名誉監督(82)や自身が担った“花形”の系譜を継がせる。
史上最年少で「3割、30本、100打点」を成した若き大砲。5年目のスケールアップへ、これ以上ない環境を用意する。巨人伝統の「4番・三塁」。今季は一塁を中心に三塁、左翼を守り「貴重な選手」とそのマルチぶりを評価したものの、来季はホットコーナーで勝負させる構えだ。
守備力の向上が決断を後押しした。今季の一塁手としての守備率は・994と安定し「井端(前内野守備走塁コーチ)が一生懸命教えてくれた。守備の不安が少なくなって、打撃に好影響を与えたのではないか」と分析。そのグラブさばきとフットワークは三塁でも通用すると見立てた。
チーム唯一の全試合出場も果たし、位置づけは格段に上がった。指揮官は「1年ぽっきりじゃ話にならない」とする一方で「(他の選手と)フラットではないな。智之(菅野)と一緒」と絶対エースと同列とした。この日、侍ジャパンに合流した岡本。巨人の中心へのステップを踏んでいくことになる。