楽天・石井GM、西武・浅村獲り参戦表明 「器が大きくなった」移籍のススメ
楽天・石井一久GM(45)が7日、西武・浅村栄斗内野手(28)がFA権行使を表明したことを受け、獲得に動く意思を正式に表明した。15日に解禁となる交渉に、同GMは当然のことながら出馬する意向。自身も現役時代にヤクルトから西武にFA移籍して野球人生の幅が広がった経験を説き、浅村にも新天地に挑むことを後押しする考えを明らかにした。
石井流の参戦表明だった。「FAに関しては、行動に移した人しか見えない景色があると思っている。そういう浅村選手の挑戦を、全力でサポートできる環境を整えるすべを持っていると思っているので、ぜひ来て欲しいという表明をさせて頂きたい」
今季打率・310、32本塁打、127打点を叩きだした浅村を、十二分に評価している。「うちは得点力不足というところがあって、ポイントゲッターが弱い。うちに必要だと思う」。ソフトバンク、オリックスとの争奪戦となるが「ありがちな『必要』とか『来て欲しい』だけでなくて、うちに身を置いたときにどんな環境が待っているかをしっかり伝えたい。僕はFAを経験しているので、浅村選手の新しいトライをサポートできる」と力説した。
伝えたいのは“移籍のススメ”だ。自らも07年オフにヤクルトから西武にFA移籍し「新しい視野を持てた。でなければ今この立場で仕事はできてない。自分で言うのはおかしいですが、器が大きくなった」と振り返る。4年20億円の大型契約や背番号3の提示プランに加え、西武で5年間、同じ釜の飯を食った後輩の浅村に、新天地での“確かな未来”を保証する。それを最大の誠意として口説き落とすつもりだ。
15日に交渉解禁となれば、速やかにアタックする。らつ腕GMが、大争奪戦を勝ち抜く。