稲葉侍仕掛ける“ロケットランチャー”モリーナに足攻だ「五回までグリーンライト」
「2018日米野球」(9日開幕)を前に、日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(46)と、MLB選抜のドン・マッティングリー監督(57)が8日、東京ドームで公式会見を行った。稲葉監督は甲斐拓也捕手(26)とヤディエル・モリーナ捕手(36)の強肩対決に注目。その上で、メジャー屈伸の捕手に対して、自慢の機動力をぶつけていく考えも明かした。
“ロケットランチャー”と称されるメジャー最高の肩と“甲斐キャノン”-。話題を集める2人に、侍の指揮官も高い関心を寄せる。今シリーズの注目点に稲葉監督は「今話題の甲斐選手とモリーナ選手の強肩対決というのは、楽しみにしたいと思う」と答えた。
ゴールドグラブ賞9度を誇るモリーナ。対して、この日2年連続2度目のゴールデングラブ賞獲得が決まり、日本シリーズでもMVPに輝いた甲斐。投手でも野手でもなく、捕手が注目される日米野球も異例だ。
ただ、話題性だけではない。稲葉監督は「(甲斐)拓也のアピールポイント。メジャーの足の速い打者もいる。そういう意味では見どころ」と話す。
前夜の台湾戦も、九回に甲斐が二盗を試みた王威晨を刺し、その裏に反撃が生まれた。「守りから攻撃にというリズムを作りたい」という理想の野球へ、甲斐が世界の快足選手を封じていくのは勝利へのポイントとなる。
一方で機動力を試す絶好の場でもある。秋山、菊池、山田-。日本が誇る俊足選手がモリーナから塁を盗めるか。「隙があれば、どんどんチャレンジしていく。五回まではグリーンライトでね」と稲葉監督。20年東京五輪へ、スター軍団相手に守り、そして走り勝つ。