ロッテ・清田、10年目の誓い「振り込んでキャンプを迎えたい」
来季、プロ10年目の節目を迎えるロッテ・清田育宏外野手(32)が黙々とバットを振っている。
台湾遠征、鴨川キャンプを尻目に中堅、故障組が浦和球場で連日、汗を流している。
清田もその1人だ。今季は96試合で打率・226、2本塁打、27打点に終わった。
「途中から出ることが少なくなって悔しかった」と振り返り、現状を「いちどきに比べると少しずつよくなっている」と話した。
2月末に左ふくらはぎを故障して出遅れ、開幕メンバーから漏れた。それでも復帰すると5月度の「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞するなど打撃が上向くと思われた。
しかし、夏場を過ぎたあたりから徐々に出場機会が減り、清田らしい打撃を取り戻すことはできなかった。「本塁打はともかく長打が少なかった」。三塁打1本、二塁打10本だった。
「こうやって外でやらせてもらっているので、振り込むのではなくて、遠くへ飛ばすコツをつかもうと思っている。ちょっとずつ、つかみかけている」。
長時間のロングティーで大粒の汗をかく清田の姿があった。
「12、1月と振り込んでキャンプを迎えたい」。清田が節目の年を前に静かに燃えている。