稲葉侍、わずかな隙で流れ変わる「モリーナに刺された」
「日米野球、侍ジャパン3-7MLBオールスター」(11日、東京ドーム)
ワンプレーで変わった試合の流れ。今シリーズ初の敗戦に、稲葉監督は侍に見えたわずかな隙を敗因に挙げた。「今日は野球の流れを、悪い方で感じてしまった。モリーナに刺されたところで一気に流れが変わった」。
場面は四回。外崎の左中間適時二塁打で同点に追いつき、その後も2死一、二塁と攻め立てる。だが、メジャー最高の捕手・モリーナのけん制球に一走・上林が刺され、勝ち越しの好機を逸した。
「あそこがすべて」と稲葉監督。直後の五回に失策から勝ち越され、モリーナの3ランも飛び出してMLB選抜に試合の主導権を握られた。日米野球という祭典。ただ「ジャパンは勝つことが求められる」と話す指揮官にとって、そして20年東京五輪の金メダルを目標に置けば、小さなミスも見過ごせない。
「一発勝負では気をつけないといけない。徹底させられなかった私の責任」。ミスからの敗戦、九回の攻撃陣の粘りという光明-。すべてを糧にして侍は前へ進む。