稲葉侍、東京五輪へ本気モードでメジャー斬り!
「2018日米野球」に出場している野球日本代表「侍ジャパン」が12日、第4戦(13日・マツダスタジアム)に向けて広島へと移動した。稲葉篤紀監督(46)は、残り3戦は20年の東京五輪本番を見据えた継投に出る考えを示唆。金メダルモードの戦いで、MLB選抜相手に勝利をもぎ取る構えだ。
ここからが本当の、本気の戦いだ。第3戦までは投手陣の登板日を決めた中で、メジャー打者との対戦経験を積ませることを重視した継投をしてきた。だが、残り3戦は違う。
第4戦以降は先発投手以外、登板する投手を決めないとした上で、稲葉監督は「継投も勝てると思ったら、その試合を勝ちにいく。そういうことは考えないと」と、試合展開によって“勝ちパターン”の投手をつぎ込んでいく考えを示した。
日米野球は親善試合の意味合いも強い。だが、20年東京五輪の金メダルを目指す侍にとって、本戦までの限られた“勝負”の場だ。過去3戦で投手の状態を把握した指揮官は「(勝ちパターンのプランは)頭の中では。バリエーションは多く考えられる」と話した。
リードの展開だけではない。第3戦のように大差をつけられた際は「選手を休ませながら、うまく体調を管理して次の試合に臨むのも大事。国際試合の緊張感で普段のシーズンより疲れは出る」と五輪さながらに、先を見据えた采配を振る。
ここまで2勝1敗。「もう1つ勝てば(シリーズ)負け越しはなくなる。勝つためにしっかりとした打順を組む」と好調を維持する柳田の4番継続も示唆。決してお祭りではない。本気の侍がMLBを撃破し、金メダルへ続く道とする。