札幌大谷・太田、八回までノーノー 初出場で初の決勝へ

 「明治神宮野球大会・高校の部準決勝、札幌大谷5-2筑陽学園」(12日、神宮球場)

 高校の部2試合、大学の部1試合が行われた。星稜は来秋ドラフト1位候補・奥川恭伸投手(2年)が7回1失点で12三振を奪い、24年ぶりに決勝へ進出。松井秀喜氏(元巨人など)を擁した91年以来3度目の優勝へ王手をかけた。札幌大谷は太田流星投手(2年)が八回まで無安打無得点投球で2失点完投。初出場で初の決勝へ進出した。大学の部は近大が準決勝へ進み、4強が出そろった。    

 背番号17のサイド右腕が快投をみせた。札幌大谷・太田が、1974年の日大山形・金子隆以来となる史上2人目のノーヒットノーランこそ逃したが、八回まで無安打無失点。今大会初先発での2失点完投に「打たせて取ることができた」と笑みをこぼした。

 自ら大記録へ“ハッパ”をかけていた。「二回が終わったときにふざけて『あるよ、あるよ』と」。本格的に意識したのは七、八回。右打者にはシュート、左打者にはスライダーと打者の手元で動く変化球でほんろう、テンポ良く凡打の山を築いた。

 最終回に右前へ運ばれた直後、仲間がすぐさまマウンドへ駆け寄ってきた。掛けられた言葉は「世の中そんなに甘くない」。ナインから“おきゅう”を据えられ、初安打を含む3連打を浴びながらも一人で投げ抜いた。北海道勢では、2005年に田中将大(現ヤンキース)を擁して優勝した駒大苫小牧以来となる決勝進出だ。決勝の相手は奥川ら好選手ぞろいの星稜。のびのび野球の初出場校がV本命に挑む。

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