侍ジャパン 東京五輪へ光 稲葉監督「良いもの出た」スピード&パワー野球に手ごたえ

 5勝1敗と圧倒し声援に応える稲葉監督(撮影・堀内翔)
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 「日米野球、MLBオールスター1-4侍ジャパン」(15日、ナゴヤドーム)

 侍ジャパンが有終の白星締め。トータル5勝1敗で、MLB選抜を圧倒した。

 大会を通じて、日本のスピードがMLB選抜を上回った。6試合で7盗塁を決め、メジャーの投手陣を揺さぶった。第1戦では相手バッテリーが盗塁を警戒したところで、柳田が真っすぐを狙い撃ち。逆転サヨナラ2ランをたたき込み、勢いに乗った。

 記録に表れない好走塁も光り、第5戦では2死一塁から甲斐の中堅左への打球で、一走・上林が一気に本塁へ生還。相手のスキを突く走塁で、決勝点をもぎ取った。収穫について、稲葉監督は「やはりスピードという面でしょうね。今回はスピードという面で、非常に良いものを出してくれました」と納得の表情を浮かべた。

 一方で、柳田や岡本ら、期待の長距離打者には本塁打も飛び出した。2013年、17年のWBCではいずれも外国人投手に力負け。国際舞台でのパワー不足を痛感させられた。それだけに「柳田選手もホームランを打ちましたし、岡本選手も打ちました。やはりパワーというものを、これから世界に勝っていくには、そこも必要になってくる」と、指揮官。2020年の東京五輪へ、はっきりと光が見えた大会となった。

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