ロッテ井口監督、丸獲得直接出馬を宣言「思った気持ちを伝える」
ロッテ・井口資仁監督(43)は鴨川秋季キャンプを打ち上げた16日、改めてFA宣言した広島・丸佳浩外野手(29)獲得への出馬宣言をした。
ロッテはFA交渉解禁日の15日、すでに丸サイドに獲得の意向を伝えている。
この日、井口監督は交渉の席への同席に関して、「アポイントが取れて日にちが決まれば(同席の場に)行かせてもらう。その時、思った気持ちを伝える」と話した。
井口監督が08年オフにメジャーから日本球界に復帰した際、巨人とロッテが獲得に乗り出した。当時を知る関係者は、「巨人の年俸提示は4億円、ロッテのそれは2億円だった」と言う。
金銭面だけなら巨人が優勢だったが、当時のロッテ首脳は井口選手のそれまでの実績とともに、指導者の資質の高さにも着目した。「チームを変える存在になってほしい」と説得を重ねた。実際、ロッテ入りすると精神的支柱としても活躍した。その姿が現在に直結している。
井口監督は当時を「リーダーシップを取って欲しいと言われた」と振り返り、「口ではなくて自分の姿で見せる。丸はできる。ものすごく練習をする。みんなを引っ張っていける」と力説した。
08年のオフ、巨人とロッテが井口監督の獲得戦を繰り広げた。そして18年オフ、ロッテと巨人が丸獲得へ名乗りを上げた。
因果は巡る。井口監督が“丸攻略”へ自分の気持ちをどうやって伝えるのか。大きなポイントとなる。