楽天・オコエ瑠偉外野手（２１）が２９日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、２００万減の１２００万円でサインした。今オフは故障防止へ、体重を絞りアジリティー（敏しょう性）を強化することを掲げ、ゆくゆくは「モハメド・アリみたいになる」とオコエ流に目標を語った。

　３年目の今季は４４試合に出場し、打率・１９８に終わった。右太もも痛で５月に登録抹消され、約４カ月間の２軍暮らしを送ったオコエは「どうしてもけがのリスクが高くなる」と、このオフから減量に踏み切った。９８キロだった体重は現在９３キロ。体脂肪もベストの１２％に近づける。最終的に目指す着地点を聞かれると「蝶（ちょう）のように舞い、蜂のように刺す」と、モハメド・アリの代名詞を用いて理想像を掲げた。

　毎年オフに恒例だった？海外渡航も封印し、今オフは主に東京都内に拠点を置き自主トレに励む予定。４年目となる来季、ドラフト１位・辰己涼介外野手（２１）＝立命大＝が新加入するなど、外野は激戦となるが、壮大な目標を胸に４年目のシーズンに挑む。