斎藤佑樹が明かす、本当の性格は「超短気」 めった打ちにされて「変わった」
日本ハム・斎藤佑樹投手が1日、都内で行われた東京都高野連指導者研修会で、講演を行った。
テーマは「わたしと高校野球」。早実3年の夏、エースとして全国制覇を成し遂げるまでの経験談を中心に、予定の90分を超えて熱弁した。
自身の性格を「超短気。すごく切れやすい。気持ちがあっちこっちいって、押さえるのが難しいと思います」と分析。エースとなった高校2年時は「僕自身、お山の大将で自信満々だった」と振り返った。
転機となったのは2年夏、西東京大会の準決勝。日大三と対戦し、五回途中8失点とめった打ちにされ、コールド負けを喫した試合だったという。「(自分が)変わったのは日大三で負けてから。エラーされたり、ストライクが入らなかったりすると、もう自分ひとりで切れて、使い物にならなかった。これじゃダメだと思って、何も出さないようにした」と語った。
講演には恩師の和泉監督や日大三・小倉監督ら多くの指導者が出席。和泉監督も当時の斎藤について「切れやすくて、短気。私が教えた選手の中でも一番負けず嫌いだと思います。日大三との経験で、自分で変わろうとした」と証言した。
ライバルとして斎藤の成長を見てきた日大三・小倉監督は「2年夏は正直、『打たなければダメだな。このくらいのピッチャーは』と思ってました。ただ、真っすぐのキレが良いので、これから嫌だなというのはあった」という。その後、3年時には勝てなくなり「今思えば、(2年夏に)もっと点を取って立ち上がれないくらいにすれば良かった」と、笑いを誘った。