楽天移籍の浅村入団会見に則本が乱入「僕が相手じゃないですけど、大丈夫?」
西武からFA権を行使して楽天に移籍した浅村栄斗内野手(28)が1日、楽天生命パーク内のイーグルスドームで入団会見を行った。4年総額20億円超の大型契約を結び、背番号は西武時代と同じ「3」。会見では、同じ1990年生まれで新たにチームメートとなる則本昂大投手(27)、西武時代のチームメート・渡辺直人内野手(38)が“乱入”し、質問を浴びせ爆笑を誘った。
緊張気味の浅村の表情が一気にほぐれた。約50人のファンを招待した入団会見の客席に紛れ込むようにして現れた則本と渡辺直。サプライズで乱入したエースはマイクを握ると“取材”を敢行した。
「今年、則本選手からたくさん打点を稼いだと思いますが、来シーズンは僕が相手じゃないですけど、大丈夫ですか?」
今季の浅村の対則本は、13打数7安打、2本塁打、7打点、打率・538。打点は対戦投手の中でロッテの有吉とともに最多とお得意さまだったが、浅村はすかさず「全然、大丈夫です!」と即答。集まったファンからは爆笑とともに大きな拍手が湧き起こった。
今季打点王に輝いた浅村。打率、本塁打はさることながら、自身が最もこだわりを持っているのはポイントゲッターとしての役割だ。「楽天に来たからにはキャリアハイを目指してやりたいと思っていますし、その中でも打点を意識して今までもやってきた。そこは来年から意識してやりたい」。相手が誰であろうと関係ない。新天地で進化を深める自信がある。「大丈夫です」にはそんな決意がにじんでいた。
やや明るめだった髪の色を黒に染め、新たなチームカラーとなるエンジ色のネクタイ姿で会見に臨んだ。「楽天の浅村なので」。みちのくで野球人生はさらなる輝きを放つ。