ヤクルトの新入団選手発表が７日、都内のヤクルトホールで行われた。ドラフト５位・坂本光士郎投手（２４）＝新日鉄住金広畑＝は、社会人時代のライバルである阪神のドラフト１位・近本にリベンジを果たしての新人王獲得を目標に掲げた。

　昨年の都市対抗２次予選、日本選手権予選で大阪ガスに敗退。ともに先発した坂本は、近本に内野安打を許して失点につながる同じ展開で、連敗を喫した苦い記憶がある。

　同じリーグの即戦力。新人王を争う相手として直接対決する可能性もある。「近畿でずっと一緒だった。負けたくない。社会人で負けているので、全力で抑えにいきます。内角も突いていかないと」と言葉も熱を帯びた。

　目標の選手は同じ左腕のチャプマン（ヤンキース）。現在は最速１４８キロだが「わかっていても空振りを取れる直球を磨きたい。１６０キロという球を投げてみたい」と壮大な将来像を描く。リリーフ起用なら「５０試合登板」が目標。快速球を武器に、勝利の方程式に食い込む。