渡辺恒雄主筆「死亡説を流されたから来たんだよ」5カ月ぶり公の場で周囲にジョーク
読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏(92)が10日、都内ホテルで行われた巨人・原辰徳監督の殿堂入りを祝うパーティーに出席。11月中旬にネット上で“危篤説“や“死亡説”のうわさが広がっていたが、約5カ月ぶりに公の場に姿を見せた。
取材対応はなかったが巨人・山口寿一オーナーによると、周囲には「死亡説が流されたから来たんだよ」とジョークを飛ばしていたという。この日は入院先の病院から駆けつけ、「帰る時は自分で歩いて帰っていきました」と明かした。
原監督は冒頭のあいさつで渡辺主筆にも感謝。「本日は渡辺主筆も久々にお会いしまして、ご無沙汰しております」と呼びかけ、会場の渡辺主筆も左手を挙げてうなずいた。
渡辺主筆は自宅で転倒し、頸椎(けいつい)の一部を骨折。8月中旬から入院生活を送っていた。その後、11月になってインターネット上で渡辺主筆が亡くなったという噂が広まり、球団の山口寿一オーナーが「非常にデマが流れて、うちの新聞社にも取材が殺到した。全くのデマなんだよね。亡くなったということもあり得ないし、危篤ですらなかった状態で、事実とは全く違う情報が流れた」と打ち消す事態となっていた。
渡辺主筆が公の場に姿を見せたのは、7月6日、東京ドームでの試合を観戦して以来。この時は苦しい戦いをしていた高橋由伸前監督を擁護し、「高橋はよく(選手を)観ている。一人、一人、(選手の現状や課題を)全部知っていて。名監督だよ。監督はよくやっている」と話していた。