楽天・青山浩二投手（３５）が１４日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３０００万増の年俸５０００万円でサインした。

　青山は今季、５２試合に登板、４勝１敗、２６ホールド、防御率１・８５の成績を残し、ベテランらしい働きでブルペンを支えた。昨季は１７試合登板にとどまり、減額制限を超える６７％減の２０００万円で更改。崖っぷちとも言える状況でもあったが、当時の故星野仙一球団副会長（享年７０）の意向もありラストチャンスを得て、右腕は「今年がダメなら終わりという気持ち」で今季を迎えた。「去年は、戦力外とまでは言わないが、かなり厳しい評価だった。でも星野さんが僕をもう１年残してくれた。ご恩を返したいという思いで、しっかり成績を残さないとと思っていた。『よくやったな』と言ってもらえるんじゃないかと思える１年だった」と神妙に振り返った。

　石井一久ＧＭ（４５）からは「来年は優勝したいから力を貸してくれ」と直々に言われたといい、「すごくうれしかった。去年とはまったく別の評価をして頂き、チームの優勝のために、６０試合以上は登板したい」と青山。３６歳シーズンを迎える来季の、さらなるフル回転を誓っていた。（金額は推定）