松井秀喜氏“5敬遠”の河野氏「甲子園で馬淵さんと対戦したい」指導者転身へ

 プロ野球経験者が大学、高校の指導者になるための学生野球資格回復のプロ側研修会が14日、都内で行われた。

 受講者は136人。そのなかに、意外な人物の名前があった。元明徳義塾野球部・河野和洋氏(44)。92年夏の甲子園で、巨人やヤンキースでプレーした松井秀喜氏を「5敬遠した男」として“時の人”になった。

 「まだ終わっていませんが、受講資格を頂けたら、いずれは高校野球の指導者にという思いはあります」。資格回復にはアマ側の研修(15、16日)も受ける必要があり、口ぶりは慎重。それでも、あふれる思いを抑えきれなかった。

 「5敬遠」では批判が集中し、社会問題になるほど発展した。だが、河野氏はその後も野球を継続。専大では元広島の黒田博樹氏とチームメートになり、社会人のヤマハを経て、米国の独立リーグでもプレーした。

 以前から大学、高校で野球の指導者になることを夢見てきたという河野氏。自営業で生計を立てる一方、40代になった現在も地域の硬式野球部でプレーするなど体力維持にも努めてきた。今回から海外プロ球団に在籍した人も研修会を受講できることになったため、NPB経験者にまじって参加したという。

 敬遠の指示を受けた恩師である明徳義塾の馬淵史郎監督にも、研修を受けることを報告した。「甲子園で馬淵さんと対戦ができたら。松井や黒田のように、プロで活躍できるような選手を育てたいですね」。夢への挑戦が、幕を開けようとしている。

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