巨人 内海プロテクト外は苦渋の決断 過去の悪夢&若手台頭で枠から外れる
巨人は20日、FAで入団した炭谷銀仁朗捕手の人的補償として内海哲也投手(36)が西武に移籍すると発表した。西武側がこの日、巨人に連絡を入れた。
功労者と呼べる大ベテランの流出劇。巨人にとって、苦渋の決断だった。チームは14年、広島から大竹寛をFAで獲得した際、人的補償で一岡竜司投手が流出。巨人では通算13試合の登板のみだったが、移籍後に大ブレークを果たし、リーグ3連覇に貢献した。世代交代を進めるなか、球団にとっては一岡の“二の舞”は避けたいところ。若手を優先し、28人のプロテクトを固めたもようだ。
チーム事情も内海流出の要因となった。内海は14年以降二桁勝利がなく、今季も5勝。一方でチームにはいきのいい先発左腕が台頭している。今季は、今村とメルセデスが活躍。昨季13勝の田口もチームの将来には欠かせない。有望株の大江もブレークの可能性があることから、内海の優先順位を下げざるを得なかった。
とはいえ、チームの顔を失ったショックは大きい。石井一夫代表取締役社長兼編成本部長のコメントも、人的補償で移籍する選手に対しては異例ともいえる内容だった。「長年にわたってジャイアンツのエースを務め、6度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献するだけでなく、同僚選手たちの精神的な柱でもあった内海投手の移籍は大変残念でなりません」と、深く落胆。さらに、「今後は埼玉西武ライオンズで、これまで通り子どもたちのあこがれの的として活躍し続けていただき、いつの日か、再びジャイアンツに戻ってくれることを期待しています」と、将来的な巨人復帰にまで言及した。
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