巨人の宮本和知投手総合コーチが２２日、年内で卒業となっている日本テレビ系「ズームイン！！サタデー」に最後の出演をした。

　人気ジャイアンツコーナー「プロ野球熱ケツ情報」で巨人選手の素顔をインタビューするなど２１年間、番組を盛り上げた。原辰徳監督から「これから２人でスクラムを組んで『ズムサタ！！』に負けないよう、ファンに喜んでもらうようにしましょう」と呼びかけられると、宮本コーチは「来年の今頃は優勝旅行から帰って、日本一の報告ができれば」とかみしめるように話した。

　エンディングでは「個人的なことで恐縮なんですが、実は一昨日、おじいちゃんになりました。長女が中３の時にこの番組を始めて、今３０歳になりました。（孫は予定日より）１０日くらい早く出てきてくれた。この最後の『ズムサタ！！』を見に来てくれたのかなと思う」と、孫が生まれたことを報告した。妻・奈緒子さんのブログによると、２０日に男の子が誕生したという。

　「土曜の朝、元気に皆さんを送り出したいと思ってやってまいりました。ジャイアンツに戻ります」とあいさつすると涙がこぼれ「来年はこの時期にいい報告ができたらいいなと。感謝しかありません。本当に楽しかったです。特に女性スタッフも体に気をつけてほしい」と声を震わせながら関係者への感謝の言葉を並べた。

　共演の辻岡義堂アナ、望月理恵アナらも涙する中、宮本コーチは「まだ『ズムサタ！！』は続くし、ジャイアンツは永久に不滅だと思っています。長い間、ありがとうございました」と言葉を残し、最後は「ズームイン！！」と声を張り上げた。