来秋ドラフト候補の明大・森下、二刀流ある?来季フル回転だ
来秋ドラフト候補で最速154キロ右腕の明大・森下暢仁投手(3年・大分商)が25日、東京都府中市の同大学グラウンドで年内の練習を納めた。16年の柳(現中日)以来となる投手主将として迎える来季。フル回転の活躍で、春秋連覇した16年以来となる優勝を誓った。
野球人生で初めてのキャプテンを任され、自覚が芽生えた。「今まで以上、前に立ってやらないと」。新チーム始動後、練習中には積極的に周囲へ声かけするなど引っ張っている。善波達也監督も「こういう面も持っているんだ。いいねえ」と成長にほおを緩めた。
森下は打撃も武器の一つだ。今春は打率・409、通算でも3割近くのアベレージ。三遊間の位置から一塁へのスローイング練習でも軽快な動きを見せ、指揮官が「投げてないときにショートをやってもいいかな(笑)」と冗談交じりに評すほどの運動神経を誇る。
実現すれば09年春の早大・大石(現西武)以来となる投手&遊撃手の二刀流だが、エースはまず本業の投球に全力を尽くす。1年春から神宮のマウンドを経験しながら、3年秋までの勝ち星は9勝。「全然思ったような成績を残していない」と唇をかんだ。
「1戦目は全部取る」と力を込め、セットポジションから崩れてしまう課題克服を目指す。「春のリーグ戦で結果を出せば、それも見えてくる」とドラフトへの意識はしない。今季は背番号11を背負い、2年時から侍ジャパン大学代表でもエース格の逸材。神宮の舞台で躍動し、上位指名でのプロ入りとリーグ制覇を実現させる。