【18年高校野球重大ニュース】大阪桐蔭 史上初2度目春夏連覇、金足農フィーバー…
春夏の甲子園がともに記念大会となった2018年の高校野球は、空前の盛り上がりを見せた。大阪桐蔭が史上初の2度目の甲子園春夏連覇を果たすなど、歴史を塗り替える記録や名場面も誕生。金足農旋風など話題に事欠かない一年となった。
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【大阪桐蔭 史上初2度目春夏連覇】
大阪桐蔭が史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を果たし、高校野球史に残る偉業を達成した。
センバツでは史上3校目の春連覇を達成。決勝・智弁和歌山戦は、根尾昂内野手(3年)が2失点完投でセンバツ史上初の2年連続胴上げ投手となった。
夏の甲子園では根尾と藤原恭大外野手(3年)が、2試合でアベック弾を放つなど、他校を圧倒して勝ち進んだ。決勝では根尾が大会3本目となる本塁打を放ち、柿木蓮投手(3年)が完投。金足農を下し、5度目の全国制覇を果たした。
西谷浩一監督(49)は春夏通算7度目の甲子園優勝となり、中村順司氏(元PL学園監督)を抜いて歴代単独1位に躍り出た。同校の甲子園通算本塁打73本も、PL学園の70本を抜いて歴代1位。記録ずくめの夏となった。
【金足農フィーバー】
金足農が夏の甲子園で大躍進を見せた。エース・吉田輝星投手(3年)が中心となって横浜、近江などの強豪を撃破。秋田県勢としては、第1回大会の準優勝・秋田中(現・秋田)以来103年ぶりとなる決勝へ進んだ。
決勝は大阪桐蔭に敗れて、東北勢として春夏通じて初の甲子園優勝は逃したが、快進撃は全国の注目を集めた。吉田は大会最長タイとなる4試合連続2桁奪三振を記録。中堅手との“侍ポーズ”でも注目を集めた。
【春夏ともに記念大会】
センバツが第90回、夏は第100回の記念大会となった今年の甲子園は大盛況だった。
センバツでは大会第3日の3月25日に、入場できない可能性を知らせる「満員通知」が出された。大会関係者によると、センバツでは88年の第60回大会以来30年ぶりだった。
夏はバックネット裏の中央特別席が全席前売りの指定席となり、外野席は有料化された。それでも総入場者が史上初めて100万人を超え、過去最多101万5000人が駆けつけた。
【タイブレーク導入】
今春センバツから甲子園でも試合の早期決着を目指すタイブレークが導入された。延長十二回終了時に同点の場合、同十三回は両チームとも無死一、二塁から攻撃する特別ルール。センバツでは行われなかったが、夏の甲子園では2試合あった。
初めて適用されたのは、8月6日の大会第2日第4試合・佐久長聖-旭川大高戦だった。先攻の佐久長聖が延長十四回に奪った1点を守り切って、3時間7分の“歴史的な試合”に勝利した。
◆2018年高校野球重大ニュース
(1)大阪桐蔭 史上初2度目の春夏連覇
(2)大躍進!金足農フィーバー
(3)センバツ90回、夏100回記念大会
(4)大会初のタイブレーク導入
(5)智弁和歌山・高嶋監督勇退
(6)夏史上初逆転サヨナラ満塁本塁打
(7)豪雨&酷暑で地方大会に影響
(8)彦根東・増居 9回無安打無失点
(9)2年生投手が甲子園で躍動
(10)龍谷大平安 甲子園通算100勝