巨人 守護神候補獲得で総額36億超の巨大補強に区切り 投打の“穴”解消か
巨人は29日、新外国人選手として、マリナーズからFAになっていたライアン・クック投手の獲得を発表した。年俸は130万ドル(約1億4000万円)。背番号は24に決まった。
待ち望んでいた守護神候補の獲得だ。チームは今季、1点差ゲームで12勝24敗。リリーフ陣が安定感を欠いたことも、接戦に弱い一因だった。クックは最速155キロを誇り、三振奪取能力に優れた右腕。手術明けのマシソン、沢村らとの争いになるが、守護神の最有力候補として大きな期待がかかる。
覇権奪回を目指す来季。今オフはチームの穴という穴を全て埋めようと、積極的に補強を進めてきた。目玉はFA市場で広島から獲得した丸。外野手の絶対的レギュラーが不在のチームで、打線の軸を任せられる強打者が加入した。
丸は3番・中堅での起用が有力視されるが、外野の守備力も超一級品。同じくFA市場で西武から捕手の炭谷も加わり、守備面でもセンターラインの強化に成功した。
野手ではマギーが退団し、阿部も捕手に復帰。強打の一塁手が手薄となったが、ここは今季メジャー20発のビヤヌエバ、オリックスを自由契約になった中島が埋める。原監督は若き4番・岡本を三塁に置く考えも示しており、勝負強い中島が右の代打としてベンチに控える試合も多くなりそうだ。
投手陣では、日米で実績のある岩隈も獲得した。故障明けで未知数な部分もあるが、コンディションが万全なら確実に2桁を勝つ右腕。絶対エースの菅野を中心に山口俊、メルセデス、田口など先発陣の層も厚い。
これで、今オフの大型補強もひと区切りになりそうだ。育成選手や再契約の上原をのぞき、新たに支配下契約を結んだ6選手に総額36億1500万をつぎ込み、チームは大変身。来季は名将・原監督のもと、その成果が試される。(金額は推定)