巨人・原監督、伝統の阪神戦で熱く激しく戦い抜く覚悟 還暦を迎えても「若大将」

 巨人で3度目の指揮を執る原辰徳監督(60)が、デイリースポーツに伝統の阪神-巨人戦を熱く、激しく、ライバル心を燃やして戦い抜く覚悟を明かした。還暦を迎えても「若大将でいたい」という指揮官。永遠のライバルに勝ち、2014年以来遠ざかるV奪回を果たす。

 -あけましておめでとうございます。5年ぶりの優勝を目指して戦うシーズン。丸、中島、炭谷、岩隈らの補強に成功し、ファンも強くなったと感じている。

 「よく分からないけど、でもけっこう仕事したね俺も。今だから言えるけど。短い時間にいろんな人と話をし、野球のことを考えた。(昨年はゴルフのシニアツアーに参戦した)1月から9月ぐらいまで充実していたとはいえ、その後の濃密さ、濃さというのは、すごい1年だった」

 -3度目の監督就任。ここまで補強などの準備は理想通りか。

 「まあ楽しみですよ。本当に楽しみ。まったくそこは希望しかない。ペナントレースっていうのは長丁場だから粘り強く、あきらめずにというのはとても大事。開幕から港を出て出航したら、監督だからスキッパー(船長、かじ取り役)だね。どういう波が来ようが、どういう状況であろうがやっぱり勝利、優勝という港に行かせないと」

 -楽しみなのは伝統の一戦。原監督が指揮を執った過去12シーズンの阪神との対戦成績で五分のシーズンが4度(勝ち越し6度、負け越し2度)。指揮を執るのも熱くなる。

 「だから、阪神ファンにも喜ばれるんだよね僕は。ジャイアンツファンに嫌われることなく、阪神ファンにも嫌われることなくというか。はっはっはっ。甲子園球場での阪神的に言うと、阪神-巨人戦というのは独特な雰囲気ですよ。これはやっぱり野球、プロ野球のなんていうんだろう、原点というかメッカというか、あそこでいいプレーができたら『どの球場でもプレーはできるぜ!』っていう位置づけで、僕らは野球をやっていた」

 (続けて)

 「そういうものは、今の選手たちにも継承していってほしい。それはジャイアンツの選手もそうだし、タイガースの選手も。やっぱり両球団は歴史をつくった2チームだから、そこは譲っちゃダメだよね。ジャイアンツも譲っちゃダメだし、タイガースも」

 -敵地の甲子園でも、選手には熱い魂を持って戦ってほしいと。

 「そういうつもりで僕は挑んでいきたいし、逆に若い選手たちにもね。甲子園でいいプレーした、いいバッティングできたな、だったらどこだってできるぞっていうようなものがね。未来永劫(えいごう)そういてほしい」

 -外から見てきた3年間、阪神の戦い方をどう見ていた。

 「漠然と見てたからはっきりは分からないけど、ただ両軍ともこのままじゃいけない、変わらなきゃというようなチームであったんではないかなという気はするね。しかし、完全に変わりきれてなかったという両軍のような気はする」

 -屈辱の最下位を経験した阪神はオリックスから西、前中日のガルシアらを獲得するなど補強にしっかり取り組んできた。今年は手ごわいか。

 「もちろん、そうでしょ。まあ、そういうふうなチームであってほしいよね。ライバル球団という意識、お互い両球団が特別という意識を持つことが大事だと思う。それがファンの人たちもそういう、ある種の帰属意識というものになることが、盛り上がることだと思いますね」

 -最も理想的な試合の勝ち方は。

 「それは先制、中押し、ダメ押し。長いペナントレースですから、やっぱり明日につながる勝利。もうひとつ言うなら、明日につながるゲームというのは大事でしょうね」

 -岩隈が監督を「大将」のようだと。まだまだ若大将のような若さに見える。

 「いやもう若大将でいたい。やっぱり若い、青いというのは、いい言葉ですよ。たとえ爺さんになっても。若々しいかどうかは分からないけど、今までのキャリアはもうないと。1年目、新米監督という立場で、立場というかそのなかで戦おうと思っています」

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