ヤクルト育成ドラ2松本、自分が教材になっていた秘話明かす
ヤクルトの新人5選手が5日、埼玉県戸田市の戸田寮に入寮した。育成ドラフト2位の松本友内野手(23)=BC福井=は、自身が教材として紹介された道徳教育の本を持参。プロの世界での活躍を誓った。
福岡・宇美東中で数学を教わった本屋敷耕三教諭が9年前、文武両道で生徒会活動にも取り組みながらプロ野球選手を目指す、松本少年の実直な人柄を本で紹介。夢を実現した昨秋のドラフト後、実家にその本と手紙が届き、自身が取り上げられていたことを初めて知った。
「めちゃくちゃびっくりしました。本に『プロになって欲しい』と書いてあって(実際に)なれた。感動しました」と恩師の心遣いに感謝。同時に「読み返しますね。初心を思い返して、応援してくれる人のためにも頑張りたい」とプロ生活の船出に欠かせない品として持ち込んだ。
走攻守三拍子そろった万能ぶりが持ち味。「1年目から前に突き進んでいきたい」と一日も早い支配下登録を目指す。