東洋大・佐藤が始動「誰もが認める最強打者」が目標
今秋ドラフト候補の東洋大・佐藤都志也捕手(3年・聖光学院)が6日、埼玉・川越市内の同大学グラウンドで始動した。大学ラストイヤーはシーズン打率4割、3本塁打、15打点が目標。戦国東都で圧倒的な数字を残し、プロ入りへと突き進む。
年明け初日の練習から精力的にバットを振った。杉本泰彦監督の発案で、選手全員が色紙に書き込むことになった19年の抱負。佐藤は迷わず「誰もが認める最強打者」としたためた。大学通算100安打まで残り35本。リーグ三冠王も視野に「スイングスピードを上げられたら」と意気込む。
昨年から正捕手を務め、上茶谷(DeNA1位)、甲斐野(ソフトバンク1位)、梅津(中日2位)らを懸命にリード。「勉強することもありましたし、考えさせられる部分もあった」。大学屈指の投手とバッテリーを組んだ貴重な経験を生かし、三本柱が抜けた投手陣を引っ張っていく。
新体制では主将も任された。練習中、人一倍大きな声を出して、もり立てている。昨秋はリーグ4連覇を逃し、巻き返しが懸かる今季。新たなスローガンは「奪還」と「チーム力」に決まった。全員野球の中心として、まだ経験のない日本一を狙う。
高校時代もプロ志望届を提出したが、指名漏れした。「悔しかったですね。反骨心でやってきた」と2度目のチャンスに懸ける思いは強い。今秋ドラフト候補には、慶大・郡司、立大・藤野、東海大・海野と捕手が豊作の中、この日は西武とオリックスの2球団が視察。強みと自負する“打てる捕手”として、猛アピールしていく。