日大三・井上広輝がプロ志望表明「ドラフト1位を目指して練習に取り組みたい」
今秋ドラフト候補の日大三・井上広輝投手(2年)が6日、東京・町田市内の同校グラウンドで始動した。最速150キロ右腕は進路について、プロ志望を表明。昨秋の東京大会で1回戦敗退とセンバツ出場は絶望的だが、夏2年連続となる甲子園出場へ力を込めた。
“野球王国”の実力を肌で感じ、刺激を受けた。昨年12月にU-17東京代表としてキューバ遠征。「野球のレベルがものすごく強い」と驚きながら、直球は通用した。体の大きな相手に対しても真っ向勝負。「最後の試合はまったく打たれなかったですね」と手応えをつかんだ。
「野球に人生を懸けている」とキューバ選手のハングリーさにも触発された。「ドラフト1位を目指して練習に取り組みたい」と明確にプロを意識。ラストチャンスとなる今夏の聖地切符に加え、侍ジャパン高校代表入りにも意欲を示した。
大船渡・佐々木、星稜・奥川、創志学園・西、横浜・及川の“高校BIG4”にライバル心も燃やしている。「みんなすごい投手だと思う。甲子園とかで当たったときは、自分が投げ勝ちたい」。同世代として負けるわけにはいかない。
昨春に痛めた右肘の不安も消えつつある。体重は昨夏から約4キロ増の80キロ。太ももも61センチと体格はがっちりとしてきた。冬場にはさらなる体作りを念頭に置き、「下半身を使って投げられるようにしたい」とスケールアップして春を迎える覚悟だ。