日本ハム・金子、オープナー制の先駆けになる!先発にこだわりなし

 オリックスから新加入する日本ハム・金子弌大投手(35)が7日、関西国際空港から自主トレ先の米ロサンゼルスに出発した。先日栗山監督には先発にこだわらない意思を示した上で、救援投手が先発し短いイニングを投げる「オープナー」への意欲を自ら伝えたと告白。日本球界の常識にとらわれず、目指すは新時代の先駆者だ。

 メジャー流の新たなチャレンジが日本球界に新風を巻き起こす。不退転の決意で臨む新天地での戦いを前に、金子の心は躍っていた。昨年、米大リーグのレイズが実践した「オープナー制」。日本一奪還を目指すチームのために、身を粉にして右腕を振り続ける。

 「先発しかできないと思われるのは嫌だし、どこでも投げられると僕は思っている。そういう選手が増えていけばいいなとも思っていて、その先駆けのような存在になれれば」

 札幌市内で入団会見が行われた昨年12月10日。同席した指揮官へ胸に秘める思いを伝えた。「先発(投手)にこだわりはない」。救援投手として初回に登板し相手の上位打線を封じて自軍に流れを呼び込む。1、2イニングを投げ、2番手の“本来の先発投手”にバトンを渡せばその2番手の疲労も軽減でき、自らも短いスパンでの登板が可能になる。

 昨年11月には初めて米シアトルで自主トレに励み、沢村賞に輝いた14年シーズン当時の感覚を模索。「新しいことばかりではなく、前やってきたことを思い出して」。ウエートトレーニングなどで筋肉の細かな動きを確認し、忘れかけていた戴冠ボディーを取り戻しつつあるのが現状だ。

 ロサンゼルスでの鍛錬は約2週間。恐れるものは何もない。通算120勝右腕が自らの手で新境地を切り開く。

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