中日ドラ1根尾のバランス感覚をシルク・ドゥ・ソレイユが絶賛「彼は成功できる」
異業種もびっくりだ。中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=が8日、新人合同自主トレ2日目に参加。初日と変わらず軽快な動きを披露すると、偶然施設見学に訪れていた世界的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のトレーナーが絶賛。垣根を越えて身体能力の高さを見せつけた。
やはり根尾の身体能力はひと味違うようだ。「(ゼッケン)7番の彼は体のバランスがいいね」。シャトルランを見ただけで、こう答えたのはジョン・ファルタスさんだ。世界を股にかけるトレーナーの心も一瞬でわしづかみにしていた。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」で理学療法士とアスレチックトレーナーを務めているファルタスさんは、「キュリオス」公演で来日。名古屋公演中の現在は、時間があれば各スポーツ施設を見学している。この日はナゴヤ球場を訪れたが、各選手の情報など皆無。それでもくぎ付けになったのは、金の卵のきれいな走りだった。
「スキーをやっていたのも聞いたよ。その効果もあるんだろうね」。過去にはNBAのメンフィス・グリズリーズでトレーナーも経験したファルタスさん。異業種ながら一流のアスリートを間近で見てきた男は「彼は成功できる可能性を持っているんじゃないかな」と話した。
これには根尾もびっくりだ。報道陣から話を聞くと「え、本当ですか。ありがとうございます」とニッコリ。初日から称賛の声が相次ぐ、ランニングフォームについては「早く走るためにはどうしたらいいかとか、軸がぶれないようにするにはどうしたらいいかを昔からずっと考えてきました」と胸を張った。
新人合同自主トレも2日目が終了。9日は午前中に各種手続きを行い、午後からは自主練習となっているが「ちょっとだけ動こうかな」。さまざまな垣根を越えて人を引きつけていく根尾から目が離せない。