巨人・炭谷が自主トレを公開「シーズン全部かぶるつもり」全試合出場に意欲
西武からFA権を行使して巨人に移籍した炭谷銀仁朗捕手が11日、千葉・館山市内のグラウンドで自主トレを公開した。全試合フル出場へ向け、下半身を徹底的に強化。加入1年目から正捕手としてチームを5年ぶりの優勝へと導くことを誓った。
扇の要を守り抜くため、強じんな肉体は不可欠だ。西武時代にトレーニングコーチとして指導を受けた大迫幸一氏に師事し、ロッテ・江村らとランメニュー中心に体をいじめ抜いた。シャトルランに約400メートルの坂道ダッシュを3本。「しんどいです。立っているだけで足が震えていますから」とおどけながらも、充実した表情を浮かべた。
「シーズン全部かぶるつもりでいる」と全試合フルイニング出場へ力を込めた。捕手として達成すれば、03年のダイエー・城島以来となる快挙。小林、阿部ら正捕手争いはし烈だが、「トータルで勝たないと」と守備はもちろん、打撃を含むすべての面でアピールしていく。
新天地でのリードに対し、「ジャイアンツではルーキー。まずは自分からコミュニケーションを取りたい」と積極的にチームに溶け込む考えを明かした。侍ジャパンでも国際舞台で活躍し、経験豊富な女房役として期待は大きい。広島からFA移籍の丸らとともに、Vの使者となってみせる。