巨人・炭谷“兄貴分”城島以来の全試合フルイニング出場だ 小林、阿部に負けん
西武からFA権を行使して巨人に移籍した炭谷銀仁朗捕手(31)が11日、千葉・館山市内のグラウンドでの自主トレを公開した。全試合フルイニング出場を達成すべく、下半身を徹底的に強化。正捕手として5年ぶりの優勝を導くことを誓った。
名捕手の背中を追いかける。新天地での戦いへ向け、「シーズン全部かぶるつもりでいる」と意気込んだ。捕手で全試合フルイニングを守り抜けば、03年のダイエー・城島以来。「引退されるまでずっと自主トレをしていた」という間柄の“兄貴分”と肩を並べる覚悟だ。
古巣で13年間、扇の要を務めたプライドがある。近年は捕手の併用制が“主流”となっているが「そうじゃないと思うんでね、出る以上は」と言い切った。小林や阿部らと争う中、「トータルで勝たないと」と総合力でアピールしていく。
準備に余念はない。西武時代のトレーニングコーチだった大迫幸一氏(65)に師事し、ロッテ・江村らとシャトルランや約400メートルの坂道ダッシュなどで体をいじめ抜いた。「キャンプインから100の力で入れるように」。実績も経験も豊富なFA戦士が、正捕手の座をつかみ取る。