DeNAドラ1上茶谷“なりきり番長”だぜ 三浦コーチに師事し投球術磨く
DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)=東洋大=が13日、新人合同自主トレをスタートさせてから初のブルペン投球に臨んだ。三浦投手コーチも見守る中、捕手を立たせて直球のみで20球を投じた。2月の春季キャンプは1軍スタートが濃厚。“なりきり番長”として投球術を磨いていきたい考えを示した。
ベイスターズ球場のブルペン。期待のドラ1右腕がベールを脱いだ。同3位・大貫(新日鉄住金鹿島)、同4位・勝又(日大鶴ケ岡)と並び、感覚を確かめるように投げ込んだ。「6、7割くらいで。投げ終わった後のバランス、そこだけを意識しました。バランス自体はよかったです」。全力投球ではない。それでも、球が糸を引くように捕手のミットへ吸い込まれていった。
このまま順調にいけば、2月の春季キャンプは1軍スタートとなる。三浦投手コーチからは、「投球術やマウンドでの考え方」を学び取りたい姿勢だ。セールスポイントに挙げるのが制球力。そこに、プロ通算172勝を挙げた番長クラスの投球術が加われば、エース級の活躍も夢ではない。
「バッターとの駆け引き、緊迫した場面でどういう心理的な勝負をしていくかを聞いてみたい」と目を輝かせた上茶谷。視察した三浦投手コーチは「楽しみは楽しみ。抜けたものがあってドラフトにかかっているわけやから。現時点で、立ち投げで投げられたというのはいいこと」と評価した。
第3クール開始の16日以降に捕手を座らせる予定で、「ちょっとくらい」と変化球も組み込んでいく。“番長エキス”を吸収し、上茶谷が超一流の投球術会得を目指す。