楽天・平石監督、先輩・田尾氏から“しくじり話”で激励「オーナーの言うことを…」
“しくじり先生”から珍エールだ。楽天・平石洋介監督(38)が13日、京都市内のグランドプリンスホテル京都で行われた同志社大学野球部OB主催の激励会に出席。発起人の1人である楽天初代監督を務めた同大の先輩・田尾安志氏(64)が自省を込めたアドバイスで笑いを誘うなど、新監督への激励会は大きな盛り上がりを見せた。
重圧のかかる航海への船出を、母校の人々が笑いと温かさで送り出した3時間。平石監督も「ありがたい。感謝です」と笑顔が絶えない。まずは田尾氏が花束贈呈とともに、強烈なエールを送った。
自身は05年に楽天初代監督就任。だが、三木谷オーナーとの意見の相違や成績不振で1年で解任となった。そんな田尾氏は「オーナーの言うことを少し聞くように。あまり意固地にならずにね」と“お約束”の自虐ネタで場内の笑いを誘った。
現役時代に実績は残せなかった平石監督だが、田尾氏は「何も考えずとも打てて、ストライクを投げれば抑えられるのが超一流。それ以外の選手はいろんなことを考え、辞めてから良い指導者になる」と指導者としての可能性を感じている。
平石監督も自主性を重んじられた大学時代から「何をするにも工夫をしてきた。(監督業でも)生きると思う」と話した。そんな指揮官だからこそ田尾氏も「最低3年。5年以上は監督をやってもらいたい」と期待する。
ヤクルト・宮本慎也ヘッド、前阪神ヘッドの片岡篤史氏ら先輩からのビデオメッセージ、チアOGの演舞などで盛り上がった激励会に「元気をもらった」と平石監督。「厳しい道。その覚悟はできている」と最下位からの優勝を目指す大海原へ、母校の人々のエールを胸に踏み出していく。