立浪氏、権藤氏が野球殿堂入り 立浪氏「星野さんの教えが役に」
今年の野球殿堂入りが15日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、プレーヤー表彰で元中日の立浪和義氏、エキスパート表彰では元横浜(DeNA)監督の権藤博氏が選ばれた。特別表彰として日本高校野球連盟の元会長、脇村春夫氏が選出された。
立浪氏はPL学園から87年ドラフト1位で中日入り。当時、監督を務めていた星野仙一氏にその素質を買われ、1年目から遊撃のレギュラーに定着し、22年間で通算2480安打をマークした。遊撃、二塁、三塁の3ポジションでゴールデングラブ賞も受賞。攻守でセンス抜群のプレーヤーだった。
権藤氏は指導者としての功績がたたえられた。現役時代は中日でプレーし、通算82勝。故障に苦しんだ現役時代の経験から、引退後に投手コーチを務めた中日や近鉄などで、投手の分業制を確立した。98年から横浜(現DeNA)の監督に就任した。「マシンガン打線」で他球団を圧倒しただけでなく、抑えの佐々木主浩を中心に投手陣も整備。1年目にチームを38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いた。
特別表彰の脇村氏はプロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」の開催実現に携わるなど、プロアマ関係の交流促進の礎を築いた。
立浪氏「大変名誉で光栄に思います。たくさんの素晴らしい指導者に恵まれた。星野さんに18歳の高校生をいきなり開幕からショートで使ってもらったところから始まっている。星野さんの教えが後々、自分の役に立った」
権藤氏「歴代のすごいメンバーの中に入ってしまった。最も印象に残っている瞬間は横浜でのリーグ優勝。選手に恵まれました」