巨人・原辰徳監督（６０）が１６日、川崎市のジャイアンツ球場でのコーチ会議に出席。宮崎春季キャンプ中の２月３日に１軍若手対２軍若手の紅白戦を行うと明かし、し烈なサバイバルレースの開戦を予告した。

　球団としては超異例の早さで開催する実戦。その意図について指揮官は「今の選手たちは、非常に仕上がりも早い。そこまで仕上げている若手に興味がある」と明言。キャンプイン直後に若武者の能力を生チェックする。

　「ヤングオールスターズ」と独特の言い回しで表現した１軍対２軍の紅白戦。「全体を把握するということで腕試しをしてもらう」。選手たちの躍動に期待したが当然、競争も強いる。２・３の結果や内容も見極めた上でキャンプ中の１、２軍の入れ替えを頻繁に行う方針。２月１３日からキャンプ地を沖縄に移すが「そこ（沖縄）のメンバーの時にまた再編という形になる」と説明した。

　４年ぶりに巨人軍の指揮を執る原監督。前政権時も“実力至上主義”を掲げ、選手に競争を求めてきた。今回もその信念を貫く考えだ。まずは５年ぶりのリーグＶ奪回が至上命題。そのために、あの手この手で刺激を与え、チームを活性化させる。