日本ハム・ドラ1輝星 高卒新人63年ぶり!開幕投手目指せ 栗山監督から激辛指令
63年ぶりの快挙を目指せ!日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が19日、千葉・幕張メッセで開催された「ニッポンハムグループ展示会」に出席。栗山英樹監督(57)から開幕投手の候補に指名された。驚きの指揮官指令に、本人はプロ1年目の新たな目標として設定、大役を目指す決意を明かした。
目標は高ければ高い方がいい。日本一の投手を目指す吉田輝には一つ、譲れない信念があった。「自分は周りから無理だと思われるようなことを口に出して、目標にしてきました」。高卒新人の開幕投手が実現すれば56年の牧野伸(東映)以来、63年ぶり4人目。歴史的快挙への道のりを想像し、決意した。
商品展示会の会場で行われたセレモニー終了後、栗山監督が「開幕投手はまだ(誰にも)言い渡していないから」と明言。吉田輝に関して「夢物語のようなことも現実に捉えて。バカげたことでも、しでかしてやろうと本気で思っているやつしかこの世界で活躍できない」と開幕投手を託す可能性を示唆した。
指揮官の思いを聞き、右腕の心にも火が付いた。「開幕投手はチームで一番いい投手が選ばれると思います。上沢さんや、いい投手に負けないくらい頑張っていきたいと思います」。昨季チームトップ11勝の上沢を超えるアピールができれば、大役も近づいてくる。
高校入学時、最速125キロだった直球は「150キロを投げる」と自身に言い聞かせ、努力を重ねた結果152キロまで進化した。キャンプは沖縄・国頭の2軍スタート。2月16日に行われる1、2軍合同の紅白戦で快投を披露し、栗山監督のハートをつかむつもりだ。
主将・中田と初対面も果たし「男気というか、かっこよかったです」と刺激を受けた吉田輝。見据えるのは3月29日、オリックスとの開幕試合(札幌ドーム)。全力でその椅子を奪いにいく。