巨人・岩隈「ルーキーの気分」 初見参!ジャイアンツ球場の充実ぶりに驚き
大リーグ・マリナーズから8年ぶりに日本球界へ復帰する巨人・岩隈久志投手(37)が22日、川崎市のジャイアンツ球場に移籍後初めて訪れた。新天地の充実した練習施設に感心。春季キャンプで1軍スタートが決まったベテラン右腕は開幕へ向け、焦らず調整していく考えを明かした。
メジャーを知る男でも、最高の練習環境に圧倒された。岩隈にとって巨人に加入後、初となるジャイアンツ球場。シーズン中は主に2軍の主戦場となるグラウンドなどを目の当たりにし、「このサイズ感に驚きました。すごい立派な施設だと思う」と舌を巻いた。
もちろん見学だけでなく早速、自主トレも敢行した。入念なアップからキャッチボールや遠投、ランニングなど軽めの調整。笑顔も交えながら約1時間、汗を流した。昨秋に右肩を手術したが、「いまのところやれることは」と順調な回復ぶりをアピール。故障明けと感じさせない、しなやかな腕の振りを披露した。
春季キャンプで1軍メンバー入りを果たした。楽天時代の2011年以来となる“日本式”。来月1日から始まることでメジャー時代よりもピッチも早まる中、「(期間も)長いので。体作りみたいになるかな」とベテランらしく泰然としている。「一番はキャンプに向けて、ではない。開幕に向けて」。焦らずゆっくり、じっくりと仕上げていく。
プロ19年目を迎えながら、「ルーキーの気分ですね」と8年ぶりの日本球界に気持ちは新鮮だ。この日、同じくジャイアンツ球場に現れたエース・菅野らとあいさつ。伝統チームの一員となった実感が改めて湧いてきた。
5年ぶりのV奪回へ向け、経験豊富な右腕の力は不可欠だ。「ちょっとずつは慣れているかな」と、まずはチームに溶け込むことも念頭に置く。日米通算170勝と、実力は折り紙付き。本来の力を発揮するべく、自分のペースで牙を研ぐ。