横浜5年ぶり16度目の春 及川、雄星超え153キロ出す!
「選抜高校野球・選考委員会」(25日、オーバルホール)
横浜(神奈川)が、5年ぶり16度目の出場を決めた。
吉報を聞いた及川雅貴投手(2年)は、静かにうなずいて表情を引き締めた。一度は遠くかすんだセンバツ。春の聖地で実力を証明するチャンスを手にし「選ばれたからには、優勝を目指して、てっぺんを目指してやっていきたい」と力強く宣言した。
最速153キロを誇る大型左腕。ライバルには負けられない。同じドラ1候補の奥川擁する星稜も選出。「注目される投手と投げ合うことができたらうれしい」と闘志を燃やす。
憧れの人・菊池雄星(マリナーズ)を超えるチャンスもある。菊池は花巻東時代の09年に左腕ではセンバツ最速の152キロを計測して準優勝。スピードにこだわりはないという及川だが「出たらいいなという気持ちです」。左腕最速を更新できる状態なら、頂点もグッと近づく。
昨秋は関東大会準々決勝で春日部共栄にコールド敗退。冬場は制球力向上のため、フォーム修正を図ってきた。選考理由で自身の名前が言及されたと知ると「期待に応えられるように準備したい」と誓った。名門に13年ぶりの優勝をもたらし、No.1投手の称号をもぎとる。