春日部共栄22年ぶりの春 監督の体罰問題発覚…センバツまでに新たな監督を擁立へ

 「選抜高校野球・選考委員会」(25日、オーバルホール)

 気持ちを新たに、聖地へ臨むことになる。22年ぶり3度目の出場が決まった春日部共栄(埼玉)は、直前に1980年の創部以来指揮を執る本多利治監督(61)の体罰問題が発覚。その影響で部内が揺れる中、満場一致での選出にナインは安どの表情を浮かべた。

 宇野禎弘校長(63)は昨秋の関東大会で準優勝した選手を称えつつ、「体罰自体が絶対許されない行為」と改めて今回の件を謝罪した。本多監督は11日から野球部への指導を自粛。18日からは学校の仕事も控えて自宅待機となり、指揮官不在での吉報となった。

 本多監督については今月中にも学校としての処分を決め、2月1日にある日本学生野球協会の審査室会議での判断を待つ見込みだ。宇野校長は「他の人間で指揮を執る」とセンバツまでに新たな監督を擁立する考えで、現行の指導陣やOBから人選を進めている。

 校内ではグループ校の共栄学園(東京)出身で「叱らない指導」を提唱する元女子バレーボール日本代表の益子直美さん(52)を呼び、職員研修を開く計画が浮上。再発防止へ一体となって動き出している。

 体罰問題でざわつく中、エースで4番の村田賢一投手(2年)は「率直にうれしいです。最高のパフォーマンスを出せるように」と前を向いた。93年夏の甲子園で準優勝した実力校が心機一転、全国舞台で再出発を目指す。

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