元フジテレビ・田中大貴アナ 松坂世代は松坂大輔に始まって、松坂大輔で終わる

 プロ野球界に幅広い人脈を持つ元フジテレビ・田中大貴アナが人気選手の隠れた一面を同アナの視点で紹介していきます。最終回となる今回登場するのは中日・松坂大輔投手です。

  ◇  ◇

 プロ野球ファンの皆さん、いよいよキャンプインが見えてきました。始まりますねえ、想像するだけで興奮してくる時期がやってきました。

 さて、私の2カ月にわたる連載も今回がひとまず最後。地元のメディアで、幼い頃から読んできたデイリーさんとお仕事ができてほんまに有り難かったです。関西弁で記事を書ける新たな喜びもありました。ほんまに楽しかったです。

 さあ、最後の連載。やっぱり同世代のスーパースター、中日・松坂大輔投手のことを書かせてもらおうと思います。見事に復活を果たした昨年。実は、こんな話をしてくれていました。

 「150キロは投げようと思えば今は投げられる状態になったよ。でも勝つことを最優先に考えたら、投球術で駆け引きすることが勝利への最短距離だから、無理して投げなくていいかなと思うよ」

 ここに来てパフォーマンスが上がってるやん…恐ろしい、というか鳥肌が立ちました。38歳にして蘇るというロマンを感じました。

 「松坂世代は松坂大輔に始まって、松坂大輔で終わる」。去年引退した杉内俊哉も村田修一も、まだ現役を続ける和田毅も「この世代を振り返った時、最後までマウンドに立ち続けているのは松坂かもしれない」と、口を揃えて言います。

 甲子園に出場した人間も、甲子園に出場することができなかった人間も、レギュラーであってもなくても関係なくつながりあえる世代が松坂世代であり、その空気を松坂大輔という男が作ってくれています。

 同い年のあの選手がまだプレーしてるから、僕も頑張って今日も会社に行こう。同世代のあの選手が怪我で苦しんでいるから、応援する僕らが声援を送り支えたい-。こんな思いでプロ野球を観ている方は多くいると思います。

 「お互いオジサンになったな」と、言い合うようになった松坂世代。今年、どんなドラマを見せてくれるのか。楽天の平石監督もいる、小谷野コーチもいる、木佐貫コーチもいる。いろんな楽しみが増えました。今年最初のドラマは「開幕投手・松坂大輔」かも…。彼ならやってくれるはずです!!=おわり=

 ◆田中大貴(たなか・だいき)1980年4月28日生まれ、38歳。兵庫県小野市出身。小野高から慶大に進学し、硬式野球部では02年春の東京六大学リーグで本塁打王のタイトルを獲得するなど、スラッガーとして脚光を浴びた。03年フジテレビ入社。レギュラーとして朝の情報番組『とくダネ』など多数に出演。プロ野球界をはじめ、各界に幅広い交友関係を持つ。18年4月に退社し、現在はスポーツアンカーとして活躍中。

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