中日ドラ1根尾、ティー打撃再開 J1鳥栖Fトーレスに遭遇 刺激受ける
中日のキャンプ地・沖縄での合同自主トレが27日、北谷球場と読谷球場で始まった。右ふくらはぎの肉離れで別メニュー調整となっているドラフト1位の根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=は読谷でティー打撃などを再開し、隣接する陸上競技場ではキャンプするJ1鳥栖のFWフェルナンドトーレス(34)とトレーニング室で遭遇。元スペイン代表の肉体に刺激を受けた。
前日は大阪桐蔭の卒業式後に沖縄入りし、宿舎に入ったのは午後11時過ぎ。だが疲れを見せず、この日は3つのメニューを再開した。まずは約30分間、外野の芝生を歩くと、ティー打撃では時折力を入れながら60スイング。さらに北野コンディショニング担当が手で転がしたボールを、腰を落として捕球。「常に緊張感を持ってできました」と汗を拭った。
23日のナゴヤ球場での練習中に張りを感じ、右腓腹(ひふく)筋の軽度の肉離れと診断された。完治までに要する期間は2週間程度とみられる。回復について、宮前コンディショニングコーチは「順調にきています。ただ再発が怖いのでしっかり様子を見ながら。暖かいとは言ってもキャンプインから他の選手と一緒に練習するのは難しいと思います」と見通しを語った。
練習中には意外な出会いもあった。トレーニング室で遭遇したのは、スペイン代表としてW杯に3度出場した鳥栖のFトーレス。根尾も名前を知っていたが「さすがにスペイン語は…」と会話はできず。だが「フィジカルや体のバランスがすごかった。テレビで見るよりも体が分厚かった」。超一流から刺激を受けたようだ。
合同自主トレ期間にもかかわらず、読谷球場には約50人のファンが詰めかけて声援を送った。練習後には約10分のサイン会。一人一人丁寧にペンを走らせた。「いいプレーを見せられるように、まずは早く体を戻してレベルアップしていきたい」と根尾。地道に前進を続けていく。