中日ドラ1根尾 野茂氏からエール NOMOジャパンから4年ぶりの再会
「中日春季キャンプ」(3日、北谷)
右ふくらはぎの肉離れから復帰を目指す中日ドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=がリハビリを進める読谷球場で日米通算201勝を誇る野茂英雄氏(50)との再会を果たした。中学時代に参加した「NOMOジャパン」で総監督と選手の関係だった2人。当時の恩師からもらった激励のエールに、黄金ルーキーは身を奮い立たせた。
日米を席巻した“トルネード”と4年ぶりの再会だ。練習開始直後、読谷を訪れた野茂氏の元に根尾が駆け寄る。「野茂さんが2日に北谷に来られたことは知っていましたが、きょう来るのは知らなかった。『頑張れよ』と言ってもらいました。お会いできてうれしかったです」。およそ1分程度の短い会話。だが復帰を目指す背番号7には心強いエールだった。
野茂氏は根尾にとって恩師の1人だ。中学3年だった2015年に野茂氏が主宰する中学生選抜チーム「NOMOジャパン」に選出され、米遠征を経験した。現地のチームと対戦したり、実際にメジャーの公式戦を観戦。「貴重な経験だった」と振り返る。
総監督として遠征に同行した野茂氏から送られた言葉は今でも心に刻まれている。「進路をしっかり考えて自分の道を進んでいきなさい」。高校進学を控えた15歳は人生としては一つの分岐点。「プロ野球選手になりたい」。覚悟を決めて門をたたいた強豪・大阪桐蔭で中心選手として3度の全国制覇を成し遂げプロの扉も開いた。その陰には野茂氏の言葉があったのかもしれない。
この日はリハビリがまた一歩前進。50メートルの距離を8割くらいの力で走るメニューだけでなく、前後左右のフットワークも加わった。さらに沖縄に来て初めてメイングラウンドでノックを受けるなど、順調に回復を続けている。万全な状態に戻し、次は恩師にグラウンドでの雄姿を見せる。
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