巨人・吉川尚に虎007ビビった 紅白戦で両軍最多の3安打 

 「巨人紅白戦、白組5-5紅組」(3日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)

 巨人は球団史上“最速”の実戦となる1軍対2軍の紅白戦を行い、5-5で引き分けた。中でも1軍の「1番・二塁」で出場した吉川尚輝内野手(23)が、両軍最多の3安打と存在感を示し、偵察に訪れた阪神007も要警戒マークをつけた。

 吉川尚が仕上がりの早さで虎の007をびびらせた。「ヒットになったのはいいこと」とバットでの成長を印象づける固め打ちだ。

 三回の第2打席で放った二塁への内野安打を皮切りに、五回2死二塁では左翼へ流して反攻の口火を切った。六回1死の第4打席では痛烈に一、二塁間を破り、視察した阪神・古里スコアラーは「シュアな打撃をするし、振りも鋭くなっている」と警戒を強めた。

 開幕1番を狙う若武者に対し、吉村禎章打撃総合コーチは「目立っていたね。スイングも速くなって、体も大きくなってきたし」と成長を認める。持ち味の走力も発揮し、内野安打で出塁後は「積極的にいかないと始まらない」とすかさず二盗を仕掛けた。捕手の悪送球を中堅手がはじいたのを確認すると一気に本塁へ生還。先制点を一人でもぎ取った。

 今季初実戦で抜群の存在感を発揮し「いいスタートが切れたな」と吉川尚。昨季は開幕スタメンに名を連ねながら8月に左手を骨折し、途中離脱した。定位置をつかみ切れなかった分、今季に懸ける思いは強い。

 首脳陣の前で他の誰よりも輝きを放ち「どんなかたちでもアピールできるように」と力を込めた背番号0。勝負の3年目。今季こそフルシーズンでの活躍を誓う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス