「オリックス春季キャンプ」（５日、宮崎）

　先発転向を目指すオリックス・山本由伸投手（２０）が５日、初めて打撃投手を務めた。打者７人に対して３７球を投げ安打性はわずかに６本。剛球に加えてリリーフでは封印していたタテに割れるカーブも解禁した。

　カーブと宣言して投じたにもかかわらず打者は思わずのけぞり、審判はストライクのコール。若月は２安打したものの「カーブは山岡のスライダーみたいな軌道。直球も速いし球種を教えてもらわなかったら当たらなかった」と舌を巻いた。

　強烈アピールに西村監督は「先発いけそうな雰囲気はある。あとは体力。肩、肘の体力をしっかり作ってもらえればね。エース候補？なってもらいたいですね」と期待した。

　山本ももちろんそのつもり。今後は実戦登板の合間に１００球以上の投げ込みデーも作る予定にしている。目標は先発ローテ入りではなくその上に置いている。「エースになりたいです。投げたら勝つ、それが条件だと思う。周りからも認められる存在になる」と金子、西が抜けたオリ投のエース襲名を誓っていた。