「千本ノック」はいらない!オリ2軍キャンプで“鍛え方改革”
「オリックス春季キャンプ」(5日、宮崎)
時計の針が15時15分をさすとオリックス2軍がキャンプを張る清武第2球場から選手の姿はなくなる。同時刻、同じ敷地内にいる1軍選手たちは特守のためサブグラウンドへ走って向かっていた。
若手中心の2軍の方が早く練習が終わるチームは異例だ。コーチの指導は15時15分のミーティングまで。これは今季から就任した福良育成統括GM、中嶋2軍監督、中垣パフォーマンス・ディレクターによるキャンプ方針だ。
福良GMは「故障させたらダメ。ここにいる選手は1軍の選手ほどの体力はない。必要な練習はさせる。後は自主練習。何が必要か自分で考えさせる。選手は頭が疲れていると思うよ」と説明する。
徐々に効果は表れている。ある日、ルーキーの頓宮と育成の比屋根が早出をして、グラウンドでキャッチボールをしていたという。
「課題のスローイングを自分たちでやっていた。こういう方法があると教えたら動画を撮りながら取り組んでいた」
選手を疲れさせるだけの“千本ノック”はいらない。的確な方法論で1軍戦力を作り上げる。