元巨人の鈴木氏「骨髄異形形成症候群」で臍帯血移植 池江に「医学信じて」
巨人や西武でプレーした元プロ野球選手の鈴木康友氏が13日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」に生出演し、競泳の池江璃花子さんが白血病を公表したことを受け、白血病に近い症状が出る「骨髄異形形成症候群」で闘病生活を送った自身の経験を振り返った。
鈴木氏は独立リーグの徳島でコーチを務めていた2017年の夏、「まったく池江さんと同じ症状でちょっとした階段が上れず息が切れてしまって…」と病院を受診。「肺機能が悪いなと思って呼吸器内科を受診したんですが、ところが採血で異常な値で、赤血球とヘモグロビンと血小板がすごく低くて」と、すぐに輸血が始まったという。「輸血するとまた元気になるんですけど、結局、僕の血液をつくっている骨髄が正常な血液を作ってくれず、体中に体に酸素を運ぶヘモグロビンが少なくなり、息苦しくなるということはそういうこと」と説明した。
すぐに闘病生活が始まり、「羽田から病院に行き、骨髄を取ってそれを検査。腰の骨の上あたりから骨の中に注射針を刺して、中の髄液を抜く。これが経験したことのない痛さでした。これを調べていく」と、激痛をともなう検査の苦しみを明かした。
治療について鈴木氏のケースでは、「僕の場合は完治するには移植しかないと言われた。2週間に1回ぐらい輸血すれば元気になる、ゴルフもできたが毎月2、3回輸血しなくてはいけないので完治するには移植しかないと。ただ、完治するにはリスクがあると言われ、家族会議でよく話をしてくださいと言われた」という。
鈴木氏はその後、完治を目指して、異常な白血球を化学療法でたたき、昨年の2月に臍帯血移植を受けた。「僕はその時に生まれた男の子に生かしてもらっている。血液型はもともとO型なんですが、もう少しで(男の子と同じ)A型になるんです」と感謝した。
そして「池江さんはまだまだ18歳、来年の五輪もあるが、まずはひとりの女性として、体を治して。前向き前向きで現代医学を信じて」とエールを送った。