巨人原監督、群を抜くプロ魂 シーサーに噛まれ、顔芸まで…

 選手の何ともいえない表情が、より笑いを誘う。沖縄キャンプ恒例の「シーサーに噛まれる原監督」。4年ぶりに実現したツーショットを見て、名将の復帰をあらためて実感したファンもいたかもしれない。

 長嶋茂雄終身名誉監督のイズムを継承。エンターテインメント性の高いプロレスを好んでいることもあり、サービス精神が旺盛だ。 現場での写真撮影ではカメラマンがポーズを要望することがほとんどだが、原監督だけは別。30年超のユニホーム生活の経験から、喜ばれるポーズを自然と取り、“顔芸”まで決めてしまう。

 「メディアの後ろにファンがいる」と原監督。新聞やテレビを通じて選手へメッセージを伝えることもあるが、決めポーズは100%ファンに向けたサービスだろう。

 キャンプ前に行われた新外国人の入団会見では「手をこうやるんだ」と、クックとビヤヌエバにレクチャーして、グータッチを披露。宮崎キャンプでは来訪した覆面レスラーのザ・グレート・サスケからマスクを受け取ると、にやにやしながらかぶってみせた。時には「もういいだろう」「フラッシュがまぶしいよ」と撮影を制することもあるが、還暦となった今もプロ魂は群を抜いている。

 プロの世界は結果が全てだが、原監督はファンの熱や声援が、選手の背中を押す大きな材料となることを熟知している。指揮官は現場を離れていた3年間を振り返り、「ファンあってのプロ野球だと、強く強く思いました」と口にする。

 キャンプは後半へ突入。引き続き、原監督の一挙手一投足から目を離せない。

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