日本ハム・清宮、侍J稲葉監督の前で藤浪撃ち「素晴らしい投手から打てた」
「練習試合、阪神4-4日本ハム」(17日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)が17日、初対戦の阪神・藤浪晋太郎投手(24)から“今季初打点”となる中前適時打を放った。阪神との練習試合に「5番・一塁」でフル出場。野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(46)が視察する前で、2打席連続タイムリーとアピールした。
150キロに迫る直球も、キレ味鋭い変化球にも必死の形相で食らいつく。かつて甲子園を沸かせた清宮と藤浪の真剣勝負に、球場のボルテージは最高潮に達した。簡単に2球で追い込まれたが、ファウルで粘って次第に背番号21のペースへ。7球目、甘い直球を呼び込んだ。打球は右腕の足元を襲い、中前へ抜けていった。
「本当に素晴らしい投手だと思いますし、実績のある方からなんとか打てたので、良かったかなと思います」
同点で迎えた三回1死一、三塁。勝ち越しとなる快打は今季実戦4試合目での初打点だった。さらに、1点を追う五回無死二塁の場面では、小野が投じた初球に詰まりながらも右翼線へ落とす2打席連続の同点適時打。「徐々に状態も上がってきていると思うので、いい方向にいっているかなと思います」と納得の表情だ。
この日は侍ジャパンの稲葉監督が視察。3月9、10日のメキシコとの強化試合に向けて「試合ではいつも通りのプレーを心掛けて、そうすれば自然と結果はついてくると思います」と気合十分。稲葉監督も「ここまで順調に来ているなと思います」と目を細めた。
“藤浪撃ち”をきっかけにし、目指すは19年シーズンでの飛躍。阪神ファンからの声援も力に、まい進する。